国語の教科書
向田邦子が掲載されてる中1の国語の教科書を読んだ。
うーん。
私にはグッときた。でも今の私だ。中1の私なら何を書いてるのかさっぱりかもしれない。
こんなにいい作品だけど。
大人が選んだ教科書掲載の作品は経験を積んだ大人であるから深く感じ入るのであって、10年ちょっと生きてきただけの子どもたちの心にどれだけ届くのか。
なかには、よほど早熟で特別に感受性の強い子どもが感動して「お父さんお母さんありがとう」なんて、この向田作品を読んだ感想を話すこともあるのかもしれない。
でもやっぱり、国語の教科書はどれだけいい内容でも「まだ早い」作品が多い。
中学生の時点でこの内容を理解して、深く興味を持つ子どもはクラスに何人いるだろう。
これをきっかけに向田邦子の作品を読みたくなる子は何人いるだろう。
もっとその年頃の子どもが「これは自分の話だ」と生々しく感じられるような、もっと他の本を読んでみたくなるような、そんな作品を教科書には取り入れて欲しい。
読書は子どもの救いになるはず。